FFその他日常のできごと


by Ashlain
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反対側から眺めてみる。

先日読んだ『空白の天気図』から、ちょっと展開してみました。
同じ「8月6日」に反対側から関わった科学者たちの記録です。

『千の太陽よりも明るく -原爆を造った科学者たち』

ロベルト=ユンク 著 / 菊森英夫 訳 / 平凡社 刊






いかにして核分裂・核融合が見出され、
そして兵器として利用されるに至ったか。
同世代中最高の頭脳を持つ物理学者たちが、
どのように原爆・水爆の開発に関わったか。

20世紀前半の物理学史とふたつの大戦を
絡めて描く、原爆の開発史です。

当初、純粋に「原子の内部構造を明かしたい」と
考えていた科学者たちが、自分達の発見を兵器として
利用されることを恐れ、そして恐れるがゆえに自らも
兵器の開発に参画していく姿が淡々と描かれます。

誰の言葉だったかは忘れましたが、こんな言葉が
印象的でした。

「そんな兵器を手に入れた軍が、それを使わずにいるはずがない」

軍事・政治面からでなく科学者の立場から見た
核開発史、という視点が独特で読みごたえがあります。
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by Ashlain | 2005-04-20 19:06 | 読書記録