反対側から眺めてみる。
2005年 04月 20日
先日読んだ『空白の天気図』から、ちょっと展開してみました。
同じ「8月6日」に反対側から関わった科学者たちの記録です。
『千の太陽よりも明るく -原爆を造った科学者たち』
ロベルト=ユンク 著 / 菊森英夫 訳 / 平凡社 刊
いかにして核分裂・核融合が見出され、
そして兵器として利用されるに至ったか。
同世代中最高の頭脳を持つ物理学者たちが、
どのように原爆・水爆の開発に関わったか。
20世紀前半の物理学史とふたつの大戦を
絡めて描く、原爆の開発史です。
当初、純粋に「原子の内部構造を明かしたい」と
考えていた科学者たちが、自分達の発見を兵器として
利用されることを恐れ、そして恐れるがゆえに自らも
兵器の開発に参画していく姿が淡々と描かれます。
誰の言葉だったかは忘れましたが、こんな言葉が
印象的でした。
「そんな兵器を手に入れた軍が、それを使わずにいるはずがない」
軍事・政治面からでなく科学者の立場から見た
核開発史、という視点が独特で読みごたえがあります。
同じ「8月6日」に反対側から関わった科学者たちの記録です。
『千の太陽よりも明るく -原爆を造った科学者たち』
ロベルト=ユンク 著 / 菊森英夫 訳 / 平凡社 刊
いかにして核分裂・核融合が見出され、
そして兵器として利用されるに至ったか。
同世代中最高の頭脳を持つ物理学者たちが、
どのように原爆・水爆の開発に関わったか。
20世紀前半の物理学史とふたつの大戦を
絡めて描く、原爆の開発史です。
当初、純粋に「原子の内部構造を明かしたい」と
考えていた科学者たちが、自分達の発見を兵器として
利用されることを恐れ、そして恐れるがゆえに自らも
兵器の開発に参画していく姿が淡々と描かれます。
誰の言葉だったかは忘れましたが、こんな言葉が
印象的でした。
「そんな兵器を手に入れた軍が、それを使わずにいるはずがない」
軍事・政治面からでなく科学者の立場から見た
核開発史、という視点が独特で読みごたえがあります。
by Ashlain
| 2005-04-20 19:06
| 読書記録