柳田ノンフィクション再読
2005年 05月 01日
GWちょい前くらいから読んでた本を読了。
文庫本だけど500ページ近い大部で読み応え充分。
『マッハの恐怖』
柳田邦男 著 / 新潮文庫 刊
昭和41年春、羽田と富士山麓で相次いで発生した3件の
航空事故と、その事故調査を題材にしたノンフィクション。
当時、NHKの記者だった著者の生々しい体験が語られています。
事故に関わった人々の描写を随所に挟みつつ事故調査の進展を追い、
「事故はなぜ起きるのか」「事故の調査とはどうあるべきか」を追求した
構成からは大きな説得力が生み出されています。
ことに終盤、事故調査委員会の報告書への疑問を提示する部分には、
取材者として事故に関わった著者の責務感と執念とでも言うべきものが
感じられます。
直接的な証拠の残りにくい航空事故の調査にあって、
ひとつひとつの証言や残骸、遺体や遺品が示す手がかりを丹念に
追いつめる過程を描いた本書は、間違いなくノンフィクションの傑作に
挙げることができます。
余談ながら、私がこの本を初めて読んでいたときに、
初めて飛行機に乗る機会を得ました。
続きが気になったので、持ち込んで機上で読んでました。
なんだか妙に怖かったのを覚えています。
文庫本だけど500ページ近い大部で読み応え充分。
『マッハの恐怖』
柳田邦男 著 / 新潮文庫 刊
昭和41年春、羽田と富士山麓で相次いで発生した3件の
航空事故と、その事故調査を題材にしたノンフィクション。
当時、NHKの記者だった著者の生々しい体験が語られています。
事故に関わった人々の描写を随所に挟みつつ事故調査の進展を追い、
「事故はなぜ起きるのか」「事故の調査とはどうあるべきか」を追求した
構成からは大きな説得力が生み出されています。
ことに終盤、事故調査委員会の報告書への疑問を提示する部分には、
取材者として事故に関わった著者の責務感と執念とでも言うべきものが
感じられます。
直接的な証拠の残りにくい航空事故の調査にあって、
ひとつひとつの証言や残骸、遺体や遺品が示す手がかりを丹念に
追いつめる過程を描いた本書は、間違いなくノンフィクションの傑作に
挙げることができます。
余談ながら、私がこの本を初めて読んでいたときに、
初めて飛行機に乗る機会を得ました。
続きが気になったので、持ち込んで機上で読んでました。
なんだか妙に怖かったのを覚えています。
by Ashlain
| 2005-05-01 18:31
| 読書記録