地図の魔法
2005年 05月 26日
「平面上、または球面上に記された地図を、隣り合う
国同士が同じ色にならないように塗り分けるには最低
いくつの色が必要か?」
…正解は4色。
どんな地図でもこれで塗り分けられるそうです。
本当に?
『四色問題』
ロビン=ウィルソン 著 / 茂木健一郎 訳 / 新潮社 刊
「平面上、または球面上のいかなる地図も、
隣り合う国同士が同じ色にならないように
塗り分けるには4色があれば足りることを証明せよ」
19世紀半ばごろに提示されたこの問題が、
『四色問題』と言われるものです。
一見単純そうに見えて証明は難しく、この証明が
最終的になされたのは100年以上が経ってからでした。
著者は、この問題の歴史をたどり、研究者たちの
様々なエピソードを紹介しています。
この研究者たちがなぜかエキセントリックな人物揃い。
数学者というのはそういうものなんでしょうか?
数学的な考証は途中から(それもかなり最初の方に近い途中から)
よくわからなくなりましたが、研究者の証明へのアプローチや
雑多なエピソードを読んでいくだけでもなかなかに楽しめました。
終章、ふたりの研究者がこの問題を証明します。
かつては考えられたことも無かった方法を使って。
「それは本当に証明されたと言えるのか?」という問いは、
おそらく未だ明確な答えを得ていません。
技術の革新が学問に与えた葛藤がどのようなものであったのか。
ちりばめられたエピソードと同じく、興味深い問題であるように思います。
国同士が同じ色にならないように塗り分けるには最低
いくつの色が必要か?」
…正解は4色。
どんな地図でもこれで塗り分けられるそうです。
本当に?
『四色問題』
ロビン=ウィルソン 著 / 茂木健一郎 訳 / 新潮社 刊
「平面上、または球面上のいかなる地図も、
隣り合う国同士が同じ色にならないように
塗り分けるには4色があれば足りることを証明せよ」
19世紀半ばごろに提示されたこの問題が、
『四色問題』と言われるものです。
一見単純そうに見えて証明は難しく、この証明が
最終的になされたのは100年以上が経ってからでした。
著者は、この問題の歴史をたどり、研究者たちの
様々なエピソードを紹介しています。
この研究者たちがなぜかエキセントリックな人物揃い。
数学者というのはそういうものなんでしょうか?
数学的な考証は途中から(それもかなり最初の方に近い途中から)
よくわからなくなりましたが、研究者の証明へのアプローチや
雑多なエピソードを読んでいくだけでもなかなかに楽しめました。
終章、ふたりの研究者がこの問題を証明します。
かつては考えられたことも無かった方法を使って。
「それは本当に証明されたと言えるのか?」という問いは、
おそらく未だ明確な答えを得ていません。
技術の革新が学問に与えた葛藤がどのようなものであったのか。
ちりばめられたエピソードと同じく、興味深い問題であるように思います。
by Ashlain
| 2005-05-26 19:33
| 読書記録